ハイポ「探梅」木曜日
長いお休みが終わり、久しぶりの発表ですね✨
流さるるまま探梅の日暮れかな
探梅にこぽと溢るる身の上よ
人選2句とっていただきました。
ありがとうございます😊
句友さん達の作品もご紹介✨
人
探梅や風に懐かれゆく歩み
探梅や逞しく立つ尿の湯気
一阿蘇二鷲三ピーマン
一阿蘇さん、一番上に鎮座で、さすが我らの切り込み隊長❗️
どちらの句も描写がお上手。
上の句、「風に懐かれゆく歩み」詩的✨
下の句は揺るぎない映像が立ち上がりました。
探梅の山に震災基準点
探梅や汽笛聞こゆる天狗岩 小川めぐる
探梅という、小さな幸せや希望を探す行為。その最中の山に見つけた震災基準点。
人が生まれることや死ぬこと、人生の意味など、答えの出ないものが頭のなかをぐるぐる駆け巡ります。
三半規管しんと冴えゆく探梅行
探梅や今何かと目が合っている 歌鈴
上の句の「三半規管しんと冴えゆく」、詩的ですが実感としても分かる表現ですね✨
下の句の「今何かと目が合っている」は、何なのか分からないところが凄く怖くて、緊迫感ありありです!
探梅や欲と呼ぶには真っ直ぐな
たんばいやそつとごんぎつねのおはか
あいだほ
ひらがなだけの句、「そつとごんぎつねのおはか」は、こんな山にひっそりとごんぎつねのおはかはありそうだな…と想像しながらの探梅でしょうか✨
探梅や言の葉離るるとき木霊
探梅を逸れ脱藩の崖の上 めいおう星
「言の葉離るるとき木霊」、言葉が自分の体から離れるとき木霊になる、面白いです。
そんな木霊を感じさせる、山深さを感じる探梅です。
探梅のきゅるきゅる滑る鬼の磐
じゃすみん
つるつるではなく「きゅるきゅる滑る鬼の磐」、きゅるきゅるというオノマトペに私はスリックカートが浮かびました😅
鬼の磐に遊ばれていそうな楽しい探梅✨
探梅やドロップあまいあまいあまい ちま
お子らしい、とっても素直で大好きな句です💕
「ドロップあまいあまいあまい」も高度!
坂道に鈴音交はす探梅行 つぎがい
「坂道に鈴音交はす」お上手。熊が出てもおかしくない山、すれ違ったお相手は登山客や山菜採りの人かもしれませんが、深い山での探梅なのでしょう✨
探梅の奥多摩水の音速し てん点
てん点さんはしっかりと「奥多摩」という地名を入れました。「水の音速し」でちょろちょろではない水量が想像できます✨
探梅は少しずつ暖かさを増している晩冬の頃、「速し」に雪解け水も感じます。
探梅やキャラメルの紙はりついて
むらさき
むらさきゃんもお子らしい切り口でありつつ、やはり妖精俳人✨
開封から少し時間が経ったキャラメル、紙がはりついて取りづらいことありますね!
探梅やココロノヤサシイオニノウチ
豊田すばる
「心の優しい鬼の家」、心象風景をカタカナで表現したのでしょう。
「泣いた赤鬼」のお話、赤鬼のために悪役をかってでてた青鬼は、これまた赤鬼のためにその元を去ります。
一番優しいのは青鬼だよな…そんなことを思いながらの探梅。
並
探梅行こんな名の駅あったんだ 卯MOON
どんな名の駅だったんでしょう✨
とっても気になります!
木曜日のみなさん、おめでとうございます✨