ときどきヒカリゴケ

ハイポニストヒカリゴケの俳句や生活のこと

ハイポ「薇」木曜日

来ました、木曜日。

 

薇やはて何をしに比叡山

 

人選、滑り込みセーフでした。

ありがとうございます😊

 

句友さんの作品もご紹介✨

 

薇やここらの石はみな墓標

たまぶくろみたいね男薇は               小川めぐる

「たまぶくろみたいね」という比喩、形はもちろんですが、湿度も感じさせてお見事‼️

口語調(女性)で作られているこの句の、どこか呆れているような世界観も好きです✨

 

薇と始祖鳥の羽根麻籠へ

ぜんまいやどこにも音が見つからぬ     あいだほ

「始祖鳥」と合わせましたかっ。

ただの籠じゃなく「麻籠へ」も効いてますねぇ✨

つぎがいさんレポートを活かしていて素晴らしい❗️

下の句「どこにも音が見つからぬ」も、凄い…(嫉妬)

 

薇や山椒魚の鼾止む

太陽の毒を薇知らぬなり                       つぎがい

「太陽の毒を」「知らぬ」薇、「なり」の断定が効いています✨

じめじめ感、こういう表現が出来たんだなぁと、とても勉強になりました❗️

 

ぜんまいのへたくそな渦美しき渦

ひそひそとぜんまい誰を転ばそう

                                         一阿蘇二鷲三ピーマン

ぜんまいたちが「誰を転ばそう」と「ひそひそと」企てている楽しさ✨

こういう楽しいの作りたかったー❗️(ノД`)・゜

 

薇の産毛きらきら木霊きゃらきゃら

薇のとつりとつりと飛び地かな        豊田すばる

こちらは「木霊」が登場✨

「きらきら」と「きゃらきゃら」、笑い続ける木霊、楽しいです✨

 

ぜんまいのうぶ毛を集め月を織る     じゃすみん

とにかく美しい✨

「月を織る」なんて詩的❗️

柔らかくて銀色の春の月が浮かびます✨

 

ぜんまいをふりふりじいじのはかまいり     ちま

光景の浮かび具合が半端ないですね❗️

さすがの妖精俳人

 

わたあめのようにぜんまいなめようか   むらさき

「に」がめっちゃ効いてますね‼️

「な」じゃ、むしゃむしゃ感が出ず、ただの「なめ」るになってしまう。

むらさきちゃん、5歳にして恐ろしい俳人です(笑)

 

越後より来ぜんまい雪の匂ひつけ            てん点

「雪の匂ひつけ」たぜんまい✨

越後にリアリティがありますね❗️

 

薇薇山彦は未だ眠り                          めいおう星

薇が群生して、妖怪「山彦」は「まだ眠り」の中です。

山彦が目覚めたら薇を食べてしまうのかしら❗️

 

月の弧は薇の毛に磨かれて                   卯MOON

薇の産毛に磨かれる「月の弧」、こちらも綺麗ですね✨

 

薇や軍靴の音の迫り来る                              歌鈴

一転、緊迫感のある薇❗️

不穏な空気感も似合いますね。

 

恐竜の足音聞いたか薇や                       あまぐり

約2億5千万年前から地球にいる薇❗️

きっと「恐竜の足音」を聞いていたんでしょうね✨

 

木曜日のみなさん、おめでとうございます✨