ハイポ「春潮」木曜日
なんとなく、しゃぼん玉からゆる〜い10句縛りを続けているので、人選ニ句とってもらえると凄く嬉しいです✨
ありがとうございます😊
春潮のひねもすとろけあひて藍
春潮や蝋の匂へる隠し部屋
句友さんの作品もご紹介✨
人
春潮や手紙はゆつくりだから好き
吼えさうな流木撫づる春の潮 あいだほ
上の句、思いをしたためて封をし投函ののち、相手に届くまでの時間、相手を思い続けている時間。
返事がこなければ相手の気持ちは知れない、だけどきっとなにかが変わる。
手紙とは春潮そのもののようだなと思わせてもらいました✨
春潮の四角く来てはひしやげけり
春の潮父の拳は硬かつた すりいぴい
春潮のイメージとは逆の、「四角」や「父の拳」を取り合わせて、お互いを引き立て合っています✨
下の句は、悪さをして父に殴られた若かりし頃を、春潮を見て思い出している景が浮かびました。
春潮をでいどりどろり鰭の徒歩
春大潮滴滴母亀の泪 めいおう星
上の句、干潟ともムツゴロウとも言わず、しっかり干潟のムツゴロウではないか!!!と恐れ入りました💧
とても勉強になる、季重なり回避✨
でも「でいどりどろり」なんて自分からは出ないがな…
臨月の犬のあくびや春の潮
春潮や月のお下がりなる奇石 小川めぐる
春潮という季語を兼題として考えた時、抗うことのできない、でも明るさを伴った大きな流れ、が個人的に受けたイメージだったので、めぐるさんの上の句は、私の中で春潮のイメージぴったりでした✨
「あくび」で、さらにほのぼの感が出ています!
春潮の光に骨をなぐさめぬ
ひしひしと巻く春潮や空ゆるむ 豊田すばる
下の句、まだ混ざり合いきっていない春潮です。
「ひしひしと巻く春潮や」でテンション強めつつ、「空ゆるむ」で一気に解放!
春だなあ✨
春潮や突堤の鳥速歩き あまぐり
ゆったりとした大きなうねりの春潮と、小さくてちょこちょこした動きの「突堤の鳥速歩き」の対比がお見事!
鳥の速歩きって、ほんとに速くて可愛いですよね💕
春潮や雲へ踵の踏み心地 じゃすみん
春潮の柔らかさはまるで、雲へ向かっているかのような踵の踏み心地だよ、と読ませていただきました✨
詩的さもさることながら、構成も上手いなあ!✨
ずっぽりと春潮のあなにくちばし ちま
読み手に「春潮のあな」とはなんぞやと、それぞれの想像を掻き立てる作りの句ですが、3歳にしてそんなこと考えてやってません。
ちまちゃんには見えたのでしょう。
ちま嬢、天才です、ください(ノД`)
黒々と春潮月へせり上がる つぎがい
夜の春潮の光景、黒々としながらも春の海が柔らかに膨らんでいる様子を「月へせり上がる」と表現しました!
美しい景色です✨
春潮や養殖筏猫乗せて てん点
きゃー!「猫乗せて」の裏切り、やられました✨
主のお仕事である養殖筏に、おこぼれ欲しさに自らついていくのか、それとも迷惑にも無理やり連れて行かれるのか(笑)
どちらにせよ、ほのぼのとした春潮です✨
しましまの海は春潮の正しさ むらさき
「しましま」おばちゃんも詠みたかったけど詠めませんでした!
しかもその海を「春潮の正しさ」と言い切る、むらさきちゃんの強さや清らかさを見た気分✨
春潮やマンタは海を耕せり
一阿蘇二鷲三ピーマン
悠々と春潮をゆくマンタ、その様子を「マンタは海を耕せり」と表現しました!
詩的です✨
春潮や一筆描きの雲一つ 卯MOON
「一筆書きの雲一つ」私はまっすぐ伸びる飛行機雲をイメージしました✨
海、空、雲の映像、色合いがとても綺麗です!
春潮や日本丸の帆の真白 歌鈴
日本丸、横浜に停泊していて何度か見たことあります!
帆を張って動いていた頃は、春潮の藍色をゆく「帆の真白」が、さぞ美しかったことでしょうね✨
並
深海へ春潮告ぐる海の雪 歌鈴
歌鈴さん、人選入りしていますがこちらにも。
なにか組長からのメッセージなんでしょうか!?
しゅんちょうやうらしまたろうのかめがくる
座敷わらしなつき
検索かけているのに見落とすという…
なつきちゃん、ポンコツおばちゃんでごめんね。歌鈴さんもごめんなさい(ノД`)・゜
春潮に紛れて「うらしまたろうのかめがくる」んですね✨
のんびりとした雰囲気がとても好きです!
木曜日のみなさん、おめでとうございます✨