ハイポ「金盞花」木曜日
全ボツ覚悟してたので、人選二句たまげた。
ありがとうございます❗️
ぽうと鳴く路面電車や金盞花
カピバラの入浴長し金盞花
句友さんの作品もご紹介✨
人
金盞花みんな違つてみんな屑
金盞花どつくんどつくん供う酒 あいだほ
上の句、「みんな違つてみんな屑」は、言い捨てている感じではなく、生きていれば、人とはそんなものだよ、それでいいんだよ、と読みました✨
好きです!
太陽を齧れば匂ふ金盞花
金盞花は太陽に吾は石になる じゃすみん
下の句、金盞花が太陽になるって発想はありそうだけど、「吾は石になる」は出ません✨
金盞花のオレンジと、石のブルーグレーの対比も綺麗。
じゃすみんワールド💕
金盞花マイムマイムと水を汲め
きんせんくわマルタの猫のまるまると
すりいぴい
下の句、燦々と太陽が降り注ぐ地中海マルタ島。
「マルタの猫のまるまると」は、「ま」で韻を踏んでいて、豊かな海やそこに住む人の良さ、大らかさなんかも感じます✨
太陽になりかわったような「きんせんくわ」、平仮名表記が更に、のんびりとした時を感じさせます!
既に他郷と呼ぶべき月日金盞花
道の駅の裸電球金盞花 めいおう星
上の句、私の上の句もそうなんですが、仏花である金盞花から、故郷に対する感慨が引き出されました。
「呼ぶべき月日」が切ない。
レモネード色の日の出や金盞花
金盞花アーシャのヒンディー語眩し
一阿蘇二鷲三ピーマン
下の句、褐色の肌を持つインドの「アーシャ」
そのアーシャから受ける、聴覚としての「ヒンディー語」が「眩し」いのです、太陽を感じさせる金盞花のように✨
学ばねば❗️盗まねば❗️
きんせんか犬のしっぽをたたいてる
いもうとにがぶりかまれた金盞花 ちま
上の句、ぶんぶんしっぽを振る犬、そのしっぽが、往復するたびに金盞花に触れている。
この状況を見て、こう詠めるって凄いよね❗️
頭柔らかいって素敵💕
そして、ちまちゃん、いもうといたの⁉️✨
長生きを少し褒められ金盞花
村の端の波音ちやぷん金盞花 てん点
下の句、「村の端の波音ちやぷん」で海沿いの村であること、ざばーんではなく「ちやぷん」なので穏やかな海であることが想像できます。
きっと、てん点さんの故郷の南予の海なのでしょう✨
いもうとがしゃべりはじめたきんせんか
金盞花まがるわたしのくびもまがる むらさき
下の句、楽しい!
まがった金盞花とシンクロしてる、むらさきちゃんの後ろ姿が見えます✨
石廟の木乃伊仏や金盞花
金盞花ことばはすぐに逃げるから 小川めぐる
上の句、「木乃伊」ってミイラのことなんですね!
ということは、「石廊」にある即身仏ということでしょうか。
ひんやりとした質感、乾いた色彩に、金盞花の生がぱっと飛び込みます✨
金盞花十二並んだ遺影かな
金盞花愉しき話聞く墓前 豊田すばる
下の句、「楽しき話聞く墓前」ですから、きっと往生した人の墓前なのでしょう。
「えー!?おじいちゃん若い頃そんなことしてたの!?初めて聞いたよ!」などなど、故人を偲びつつも、笑いの途絶えない暖かな家族が見えます✨
日は海に落つ金盞花丘に閉づ つぎがい
日は海に沈み、しばらくして辺りが暗くなると、丘の金盞花は閉じます。
対句で、時間の流れを感じることができて凄いです✨
景色もとっても素敵💕
金盞花ぶん殴っても虚空 歌鈴
「金盞花」で誰かの顔を思い浮かべたのでしょう。
「ぶん殴っても」そこは「虚空」
ぱつんと字足らずで終わらせる事で「虚空」の虚しさ、やるせなさが際立っています!
もう「字足らずの歌鈴」と呼んでいいレベルなのではっ❗️✨
太陽のへそが落ちたか金盞花 あまぐり
「太陽のへそが落ちたか」と感じるほどの金盞花。
「太陽のへそ」がオリジナリティ!
燃えるような色なのか、それとも少しくすんだ色なのか、色以外にも「太陽のへそ」をいろいろ想像させます✨
金盞花悲嘆は西天へ投げた 歌鈴
お、こちらにも歌鈴さんっ!
さっきの句はフラグゾーン✨
悲嘆してる時間がもったいない!
私も西天へ投げる❗️
きんせんかじかんもどせたらいいのにな
座敷わらしなつき
幼子の感慨をも引き出す「きんせんか」の底力。
なつきちゃんにも「じかんもどせたらいいのにな」なんて思うことがあるのね(ノД`)
なつきちゃんが大人になる頃には、きっとタイムマシーンが…💦
並
屋台には裸電球金盞花 卯MOON
めいおう星さんと「裸電球」繋がり✨
そしてこの選は組長からの宿題だと思います🍀
木曜日のみなさん、おめでとうございます✨