ときどきヒカリゴケ

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ハイポ「赤潮」机くんレポート

カテキンは風邪予防になるし(もうすでに引いているから遅いのか?)、生菓子(花菖蒲)いただいたので、お作法は知りませんが家で抹茶点てました。

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「興味あるから最低限の道具は持っている」程度の私が頑張っても、きめ細かい泡にはなりません。

気分!(笑)

 

さて、難易度更新しそうな「赤潮」です💧

下記、つぎがいさんの「机くんレポート」を見やすいところに掲載させていただいて頑張ります❗️

 

つぎがいさん、いつもありがとう(ノД`)

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赤潮」、難しい・・・。難しいです・・。

調査も難航しましたが、必死で机くんレポートを作りました。我ながら読むのがいやになるくらい長いです(泣)。でも誰か、少しでも参考にしてもらえたら・・・(バッタリ)。


赤潮とは、海水にプランクトンが短日時で大量繁殖or集積し、海水の色が平常時と異なる現象。湖沼に生じる同様の現象も淡水赤潮と呼ばれる。
・色は、生物(プランクトン)の種類、活性度、濃密度によって多様であり、白潮、青潮、緑潮とも呼ばれる。水産業に大きな被害を与えることから、厄水、薬水(やくみず)、くされ潮、苦潮、腐潮などとも呼ばれる。
・温帯地方では春から初夏の海が繁殖しやすい環境で、とくに梅雨後に晴天が続くと赤潮が発生しやすい。
・沿岸域における赤潮の発生件数は、高度経済成長を始めた1960年代より海域の著しい富栄養化が進行するのに伴って急激に増加した。1972年のシャットネラ赤潮による史上最大の養殖ハマチの斃死被害(播磨灘赤潮訴訟)を背景として、1973年に「瀬戸内海環境保全臨時措置法」が制定され、1978 年には特別措置法として恒久法化された。このような法的整備と1973年末に始まったオイルショックの影響により、その後赤潮の発生件数は減少傾向に転じ、1980年代の後半まで減少、その後は横ばいの状態が続き、近年(2008年現在)さらに減少している。赤潮の発生が盛期であった1970〜1980 年代には、大阪湾、播磨灘、燧灘、あるいは周防灘のような海域全体を占めてしまう大規模な赤潮の発生も希ではなかったが、近年では赤潮発生の規模と期間が縮小傾向にある。
・日本で海面を紅に染める赤潮の原因種は夜光虫であることが多く、魚介類に直接的に被害を与えない。瀬戸内海で養殖魚に大きな被害をもたらした赤潮はコーヒー色(赤褐色)に見える。海色を変化させるほどの濃度ではないのに魚貝類に被害を与える植物プランクトンも知られている。このため最近研究者の間では、色にちなんだ「赤潮」ではなく、より包括的な語としてHAB(Harmful algal bloom、有害藻類ブルーム)が好んで使用されている。ブルームは水界生態系の研究分野では、プランクトンの大増殖を表している。
・HABの原因となる生物は4つに大別される。1)大量増殖赤潮:基本的には無害であるが、高密度に達した(クロロフィルaの量が50㎎/㎥以上で赤潮、200~500㎎/㎥になることも)場合には溶存酸素の欠乏等を引き起こして魚介類を斃死させる。2)有毒ブルーム:強力な毒を産生し、食物連鎖を通じて人間に害を与えるもの。海水が着色しない低密度の場合でも毒化現象(特に二枚貝で)がしばしば起こる。鞭毛を用いて運動するという動物的生態を併せ持つ植物である鞭毛藻類が有毒ブルームにあたる。毒は魚類を斃死(へいし)させ、有毒化した魚貝類を食べた人間が中毒する。3)有害赤潮:人間には無害であるが養殖魚介類を中心に大量斃死被害を与えるもの。4)珪藻赤潮:通常は海域の基礎生産者として重要な珪藻類が、海苔養殖の時期に増殖して海水中の栄養塩類を消費し、海苔の品質低下を引き起こして漁業被害を与えるもの(ノリの色落ち)。
・ブログ情報より:赤潮のうち、夜光虫が夜に青く光るものがある。光る赤潮が発生するのは富栄養化が元となるよりも太陽光が急激に強まる春先が圧倒的でミッドサマーでは赤潮になっても光らない場合もあり得る。光る赤潮になるプランクトンは軽いので海面に集中し風の影響を受けやすい。
・「赤潮東京海洋大学」(http://www2.kaiyodai.ac.jp/~tkatan0/img/e-book20160330.pdf )
より:最も古いとされる赤潮の記録は、旧約聖書「モーゼの出エジプト記、10の災い」です(注:出エジプトは紀元前13世紀)。「モーゼとアロンは、ヤハウェの命令通りにした。すなわち、杖を振り上げて、パロとその家臣の前でナイルの水を打った。すると、ナイルの水はことごとく血に変わった。そして、ナイルの魚は死に、川は臭くなり、エジプト人はナイルの水を飲むことができなくなった。」この文章によると、紀元前にナイル川で淡水有毒ブルームが起きたと考えられています。日本では、「続日本紀 11巻」(奈良時代初期、西暦731年、6月)に記されている赤潮が最も古いとされています。「紀伊国阿弖郡の海水変りて血の如し。色、五日を経て乃ち復る。」「紀伊国阿弖郡」とは、現在の和歌山県有田郡の有田川河口若しくは湯浅湾奥周辺のことを指しており、「色、五日を経て乃ち復る。」は、その地域の海水が赤色に変わり、5日後に元の海水の色に戻ったことと解釈されています。
・温暖な海にいるはずの赤潮を引き起こす植物プランクトンが、北海道周辺の海まで北上し、考えられていたよりも多く生息していることが、山形大と長崎大の研究チームの調査で分かった(2017.10.12.朝日新聞デジタル)。温暖化の影響で海水温が上がった影響とみられる。
赤潮によって斃死などした養殖:真珠のアコヤ貝、ハマグリ、アサリ、ハマチ、カキ、ブリ、マダイ、チリの鮭、など。オマーンのアオウミガメが赤潮により死亡。