ときどきヒカリゴケ

ハイポニストヒカリゴケの俳句や生活のこと

ハイポ「炬燵」木曜日

人選二句ありがとうございます😊

 

雨を来し足を炬燵に放ちけり

炬燵出ずとも生きらるる品揃

 

句友さん達の作品もご紹介✨

 

四方より床の集まる炬燵かな

炬燵あるところを部屋の真中と思ふ

炬燵かな鶴に折りたる薬包紙            一阿蘇鷲二

 

ながながと炬燵に喰はれ死ぬかたち

炬燵開く静かなるあさま山荘            すりいぴい

 

女性となりしカズくんの横に入る炬燵

折り目深き座布団二枚炬燵かな                   歌鈴

 

屁古垂れる炬燵の赤の痛いほど

魂をこたつに売りし寝顔かな               中山月波

 

富士額は一途と聞くが掘炬燵

掘炬燵おもちゃ屋の広告へ〇               あいだほ

 

まつ毛濡れ寝入る子つつむ炬燵かな

嫁の愚痴こたつは静かに聞いてをり     あまぐり

 

紙おむつの母は上座や置炬燵

夕星やこたつへ帰る家出の子            じゃすみん

 

家内安全日日のさゞ波聞く炬燵

一歳児炬燵のへりをめぐるめぐる     めいおう星

 

「凛として」などと詠みゐて掘炬燵

炬燵ぽかぽか養命酒とろんとろん     小川めぐる

 

力なく垂れゆくふぐり炬燵入る

炬燵という金縛りをほどくには     冬のおこじょ

 

山頭火にならぬ炬燵に死ぬと決め

炬燵にはノート、ウクレレ、メランコリィ    桃猫雪子

 

くまさんも炬燵に入るといっている     むらさき

 

いもうとの炬燵のうえのせいざかな            ちま

 

じじの膝に乗って炬燵の船長だ    座敷わらしなつき

 

炬燵ちょっと熱いな今日は来ないなあ    つぎがい

 

この家と朽ちる速さや置炬燵            豊田すばる

 

炬燵てふ四角四面の人たらし               卯MOON

 

木曜日のみなさん、おめでとうございます✨

ハイポ「炬燵」火曜道場を見る

これほど類想の沼にはまりそうな季語も珍しい気がしますね。

 

送ったやつ見返したら、半数はふざけてました。

 

季語「炬燵」に対して「団欒」というドストライクな言葉は、取り合わせに気を付けて一句だけ使ってみましたが、結果やいかに。

 

さて明日は、個人的に毎回お腹痛いくらい笑わせてくれるハイポニストさんのお便りがあり、楽しみでなりません✨

夏井いつきの「おウチde俳句」

投句の際、無意識に歌鈴さんと出会ってた、思い出の詰まった本が完成✨

近場の本屋に無くて、町へ出てやっとゲットしました!(どこに住んでいる)

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様々な事情で外へ行くことの出来ない方。

吟行に行けない→俳句が作れない、と思っている方。

そんな方に是非手にとっていただきたい一冊。

家の中だけでも、俳句のタネは溢れているのです✨

 

まだお手元にない方にネタバレになるといけないので、自句の、大きかったものだけご紹介。

 

玄関にザリガニ生きる濾過の音

つっぱり棚落ちて冬入る御手洗

 

台所の回からの参加でしたし、まだ俳句作り始めて間もない頃だったので、取り上げていただけたことを喜ばなきゃいけないんですが、なんだろこの小っ恥ずかしさは…(笑)

初期の俳句見ると、みんなこんな気分なの?💦

とにかく、ありがとうございます!

 

早いもので、今年の年末で俳句生活2年になります。

2016年末になぜか「俳句はじめよう!」と決心、翌年2月に俳句ポスト「渡り漁夫」の回に参加して組長の選を受けるまで、明確な指針を持たなかったので、一人で作ってても「コレって俳句になってるの?」が常だったことを思い出した。

あまりにも謎めいた時は、出来たものを姉に見てもらったりもしたけど、姉はスパッと直してくるタイプなので、それはもう私のものじゃない!とプンプンして、謎めいても見せなくなった(笑)

なんか懐かしい。

 

結局、自分で分かっていくしかない。

自分には自分の俳句しか作れないし。

最近は、組長の言う「飛ぶ」という事は、自分にとっては「潜る」に近いなと思ってる。

 

初心に立ち返って、また新たな気持ちで進みたいです。

通販生活「新米」

歌鈴さん、天✨

おめでとうございます㊗️🎉

 

LINEもらって、二人であたふた喜びました(笑)

以下掲載させていただきます🍀

 

新米や川端の鯉の豊かなり
                                                                     歌鈴

 

夏井いつき先生より

 我が愛媛県にも、西条の名水「うちぬき」という自噴水があり飲料・野菜等を洗う等に利用されていますが、琵琶湖畔辺りでは「川端(かばた)」と呼びます。家庭で使うために湧き水を引いてある場所です。
「新米」を「川端」の水で炊きます。自噴水を溜めているのが壺池。やっぱりこの水で炊かないと美味しくない、自慢の水です。壺池の水は、端池(はたいけ)へと流れていきます。端池には鯉や鮒が飼われています。美味しい新米をいただいた後、茶碗や皿を洗った時に落ちるご飯粒や野菜屑などを、彼らがきれいに食べてくれる。自然と共存する仕組みは、そこに生きる「鯉」たちを豊かに育てます。水の美しさ、「新米」の美味しさが豊かな一句となりました。(カタログハウス引用)

 

先日から、祭じゃ祭じゃ!と大騒ぎしてましたけど、これはもうどう考えてもみなさんの実力ですよね✨

私も後に続けるように頑張りまーす❗️

ハイポ「枇杷の花」机くんレポート

つぎがいさんいつもありがとう❗️

とりあえず、さっき目標10句送れました✨

〆切まであと数時間、みんな頑張ろう‼️

 

 

机くんレポート、枇杷の花編ですー。枇杷の花って、本当に目立たないのか、今までで一番情報が出てこなかったかもです。

↓↓↓↓↓

・HP「農研機構」より:冬に花が咲く果物は珍しく、ビワの花は11月中頃から咲き始め、真冬の12月に盛りとなり、2月頃までゆっくりと開花します。ですから、花や幼果は寒害を受けやすく、冬の寒さの無い所でしか実を着けることはできません。早く花が咲くので、ビワは初夏一番に実が食べられる果物となっています。
・HP「広島工業大学」より:葉の間に普通60~70個程度のつぼみが肩を寄せ合うように密に集まってついており、それが割れて白い花が咲きます。がくや葉の裏には細かい毛が生えていますが、これはチョウなどの昆虫がほとんどいない冬に受粉を行うためのものだといわれています。
http://gardening.oddeyes-whitecat.net/biwa 
・ビワの花芽は8月にその年伸びた新梢の先端に分化し、秋には千成りひょうたん状の花房をつける。これが10月~2月にかけて順次開花し、受精した花は冬の間にゆっくりと幼果になり春から肥大し始める。
・ビワは一花房に100花くらいつくが、すべての花に結実させると小果になり樹勢も弱るので、花房数の多いときは、開花する前の秋季に勢いの弱い枝や花つきの多い枝の花房を除去して、1/3~1/2くらいに減らす。

ハイポ「胡桃」金曜日

更新遅くなってすみません!

 

阿蘇さん6連続金曜日、めいおう星さん、おめでとうございます㊗️

下記、掲載させていただきます。

 

胡桃割るべくとつかかり探す嘴

                                                           一阿蘇鷲二

賢い鴉たちならば、硬い「胡桃」を割ろうと「嘴(はし)」で取っかかりを探したりはしないでしょう。上空から「胡桃」を落としたり、信号で止まった車のタイヤの前に「胡桃」を置いて割る等、鴉たちの賢さのエピソードを読んだことがあります。
この「嘴」の持ち主は、もう少し間抜けな鳥たちだろうと思いましたが、鴉たちも最初は、「胡桃」を割ろうとして「とつかかり(取っ掛かり)」を探した末に、合理的な割り方を編み出したわけですから、「胡桃」と鳥たちの格闘の歴史も含んでいる句かもしれないですねえ(笑)。

 

火球飛ぶ夜を掌中に鳴る胡桃

                                                           めいおう星

「火球」とは三等星~四等星よりも明るい流星のことだそうです。あれは何?!というほどの明るさで飛んでいく星。そんな夜の我が「掌中」にあるのは硬い「胡桃」です。音を立てずに夜空を飛び、やがて消滅していく「火球」と、手の中でカチカチと鳴る硬い「胡桃」。二つの対比が、詩的空間を広げます。(俳句ポスト365引用)

 

金曜日のみなさん、おめでとうございます✨

ハイポ「胡桃」木曜日

ハルキッキが早退してきました。

やっぱり風邪がうつったか💦

 

胡桃にて張り詰めてゆく頬袋

恐竜の記憶くるみの皺深し

 

人選ニ句ありがとうございます!

 

句友さん達の作品もご紹介✨

 

ルパン三世胡桃をふたつ手に思案

膝の子の美しきつむじや胡桃割る     一阿蘇鷲二

 

二十回曲る大河やくるみ落つ

星降るや甕に胡桃の声満ちる            じゃすみん

 

左手に胡桃右手にチエスの駒

胡桃落つベートーヴェンは「第五番」  すりいぴい

 

百十年割れぬ胡桃が盗まれたり

胡桃落つ鬼の赤子に耳はなし               つぎがい

 

胡桃落つ空の青さを蹴つて落つ

胡桃割るぎしぎし核の呻きけり               てん点

 

胡桃踏む靴も胡桃の色でした

くまくすくすくるみくすくすくつくすくす   むらさき

 

虫食いの胡桃の中へさすあかり

十字架の眩しさに落つ夕胡桃               卯MOON

 

臍を噛む遺骨を噛む胡桃噛む

月光の河原を弾む鬼胡桃                              歌鈴

 

胡桃の割れ方で明日を占う

ざんざんと星降る谷や鬼胡桃            小川めぐる

 

胡桃割る二人を分かつ死のやうに

年金と病の話くるみ割る                       桃猫雪子

 

突き落すやうな「さよなら」胡桃割る     あいだほ

 

きょうりゅうのふんのぼとりと鬼胡桃        ちま

 

リス忘れて胡桃の森になってきた     座敷わらしなつき

 

胡桃割る面対称のけなげなる               中山月波

 

ありったけ胡桃を割って不登校     冬のおこじょ

 

哀しみが凝るや胡桃磨く夜               豊田すばる

 

ゴリゴリと胡桃鳴る手に指輪跡            あまぐり

 

木曜日のみなさん、おめでとうございます✨